【展覧会】スラヴ叙事詩⚫︎ミュシャとチェコのデザイン(堺市立東文化会館) 2018年2月9日〜2月25日

2018年 堺市立東文化ホール ミュシャ展覧会

 

 

こんにちは!
今回は皆様に、堺市の北野田駅前にございます堺市立東文化会館(文化ホール 2階ギャラリー)にて 開催中展覧会をご案内申し上げます(^_^)

 

『デジタルアートでアルフォンス・ミュシャのスラヴ叙事詩を展示』とのポスターを目に致しましたので、
これは何だろう??と思いながら 観覧に伺いました。
中に入りますと、予想を上回る良い内容の展覧会でしたので
皆様にもお伝え致したく思い、ここにご案内と展示の様子をお話させて頂きます。

開催期間は2018年2月9日〜2月25日までとなっており、残り1週間程となりました!
終了間近でございますので、先ずは、展覧会のチラシからどうぞ
入場無料でございますよ(^-^)🌸

 

 

2018年 堺市立東文化ホール ミュシャ展覧会

 

2018年 堺市立東文化ホール ミュシャ展覧会

 

 

2018年 堺市立東文化ホール ミュシャ展覧会

 

 

展覧会場である東文化会館(東文化ホール) 南海高野線北野田駅前に立地し、駅から直結になっております。
大小のホールが幾つも有る便利な会館で、1年を通して色々な催し物が開かれております。
(当教室はこの文化会館の直ぐ南隣にございます。作品展覧会はこちらのギャラリーをお借りして開催致しております。)

 

アルフォンス・ミュシャのスラヴ叙事詩(油彩画の連作)全20作品は、
昨年ミュシャの故郷であるチェコから東京の国立新美術館へとやって参りました。
大規模な展覧会でしたので、ニュースやテレビ、雑誌等でお目にされた方も多いのではないかと思います。
少し余談ですが…。
実は、堺市には堺市 アルフォンス・ミュシャ館と言うミュシャの美術館がございます。
この美術館には、スラヴ叙事詩の制作直前に描かれた油彩画の大作も展示されております。
その大作も含めて、多数のミュシャ作品が 東京の展覧会場に出掛けて行きました。

 

 

2018年 堺市立東文化ホール ミュシャ展覧会

会場入り口前のホール。ミュシャのタペストリーが飾られています。

 

2018年 堺市立東文化ホール ミュシャ展覧会

ギャラリー入り口

 

 

今回の展覧会は、そのスラヴ叙事詩全20点を40インチのモニター画面に映し出し、
1点ずつが回廊形式で展示されていきます。
実物の作品とは全く違うスケールですが、図録で見るよりもずっと、ゆっくりと1作品ごとに対峙し、
鑑賞出来るプライベートな空間が演出されてます。 面白い展示です。
普段アートに触れる事の少ない方、興味はあるけれど美術館に行くのは敷居が高い気がしてと思われている方には、
美術鑑賞への良いきっかけになりそうです。

 

 

2018年アルフォンス・ミュシャ 堺市立東文化館

スラブ叙事詩から 作品(部分)

 

 

20点の展示を抜けると、広い空間が用意されていました。
そこには、横4メートル、縦3メートルの大スクリーンに
プロジェクターでスラヴ叙事詩の代表作1作が映し出された展示が待っています。
これでも十分大きいな!とビックリ致しますが、ミュシャの原作のサイズはなんと横8メートル、縦6メートル。
丁度、縦横半分のサイズで展示されている訳ですが、面積で考えますと、
実物はこのスクリーン4枚分にもなります❗️
とんでもない超大作だと言う事を、体感出来ます(笑)

 

当時のスラヴ叙事詩 発表展覧会のカタログ、
ミュシャが撮影した写真(愛娘さん等)や、
ミュシャのデザインをモチーフに作られた堺の伝統産業 和晒注染(わざらし ちゅうせん)作品の展示もございます。

その後は、堺市にあるミュシャの美術館「アルフォンス・ミュシャ館」からやって来た
ミュシャの代表作の これまた大きな縦2メートルの美しいポスターが展示されていました。

 

 

2018年アルフォンス・ミュシャ 堺市立東文化館

 

 
展示されているミュシャの石版画のポスターは、作品保護の為に複製画となっておりましたが、迫力があり十分楽しめます。

 

 

2018年アルフォンス・ミュシャ 堺市立東文化館

 

 

そして、これで終わりかと思いきや、次にはチェコのデザインが展示されていました。
これは予期せぬ素晴らしいものでした。
ポスター、ブックデザイン、マッチラベル等。
特にマッチラベルのデザインの展示が楽しいです!

私事で恐縮なのでございますが、私はグラフィックデザイナーのお仕事もさせて頂いております。
その目から拝見致しますと、これらの展示は本当にどれもワクワクする楽しいものでした(*´-`)

 

展示されているマッチラベルや装丁デザイン等は、昔の印刷物ですので、
現代の4色(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)を
版上(紙等の印刷面)で混色して様々な色を作り出すオフセット印刷ではなく、
それぞれの印刷物の目的イメージに合わせて作られた特別な色インクを用い、
版画の手法で刷られた多色刷りの印刷物になっています。
紙やインクの経年の劣化が加わり当時と比べると変色している事は推察されますが、
それにしてもなんと美しい色彩でございましょうか!
お洒落なデザイン、配色、紙の質感、本当に素敵です。
色彩のお勉強、デザイナーのお勉強をされている方には是非ご覧になって頂きたい貴重な資料です。
絵を描かれていて色彩作りでお悩みの方にも、何かヒントになる事と思います。
手仕事でしか成せない素晴らしい仕事を、再確認出来る機会を得ました。

 

 

2018年 堺市立東文化ホール ミュシャ展覧会

 

 

展覧会場の出口には、ミュシャが描いた女神様達の等身大(?)立体ポスターが待っております。
撮影OKのスポットとして提供されていますので、ご来場の際は、ご記念に如何でしょうか?(^-^)
(顔はめポスターもひとつ有ったら、もっと面白かったですね!(笑)

 

 

2018年 堺市立東文化ホール ミュシャ展覧会

 

 

堺市はこの様な無料の展覧会を、文化活動の一環として定期的に開催致しております。
まだまだ知る方が少ないですので、もっと広まればと願っております。
お近くにお住まいの方、会場方面へお出かけの方は、是非お立ち寄り下さいませ。

 

最後までお読み下さり、有難うございます(#^-^#)

 

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