鉛筆デッサンの描き方 vol. 5 【イラストの制作】で色、濃淡表現を磨く

楽しく練習

 

こんにちは!
今回は… お久しぶりに、
『 デッサンの描き方 』 を掲載させて頂きます(^.^)!


前回のvol. 4では、構図と素材表現のお勉強をする為に
複数のモチーフ(5個)を描いてみました。
そして今回は、『デッサンの描き方』と銘打っておりますのに、
意表を突いた(?) イラスト作品の登場でございます(^_^)

鉛筆によるイラスト制作を通し、皆様とご一緒に
デッサンを上達させる為のお勉強を致したいと思います。

 

前回までの記事は、下記ページにてご覧を頂けます。

 

それでは先ずは、鉛筆で描いた作品の全体像をご覧頂きます。
私が描いたオリジナルのキャラクターで恐れ入ります(^_^)ゞ
巳年(みどし)のキャラクターとして、
蛇を擬人化して作った 女の子でございます🐍🎀

 

 

『 巳子 (ミーコ)』( 講師・鉛筆画 イラスト)

『 巳子 (ミーコ)』( 講師・鉛筆画 イラスト・33.3×24.2cm)

 

 

巳子 講師 鉛筆画 イラスト

 

 

一見、アカデミック(堅実で正統的)なデッサンのお勉強に
キャラクターのイラストを持ち込むなど 不謹慎な様ですが、
実は実は、モノクロームの鉛筆だけでイラストを描く事は
なかなか難しいのですよ!(笑)

 

白い石膏やその他の静物、
人物等のデッサンを行う場合、光と影を追う事に徹します。
そして、正確な形の描写は言うまでも無く、
色の表現、素材感の表現も同じく追求していきます。

今回の『鉛筆でイラストを制作する目的
とにかく モノクロームによる色彩作りに徹して、
自分自身がデッサンの際に操れる色と濃淡表現を増やす事です。

貴方が鉛筆によるご自身のイラストを完成させられれば、
次のデッサンでは 必ず以前よりも
色彩表現が自由になっている自分に気付く筈です。
是非、鉛筆によるイラスト制作にチャレンジをしてみて下さい✨

 

では改めまして、
デッサンに使用する画材からご紹介させて頂きますね。

 

 

北野田絵画教室 デッサン鉛筆の削り方

 

私が使用している鉛筆デッサン専用の鉛筆セットです。
10H(最も薄い)から10B(最も濃い)の22本有ります。
鉛筆は薄い色になる程、芯が硬質になっていきます。
硬過ぎる鉛筆は紙肌を傷めてしまう為、
私が作品制作で実際に使用しているものは6Hから10Bのみです。

 

北野田絵画教室 デッサン鉛筆の削り方

 

そして、
私はデッサンをする方に声を大にして申し上げたいのですが…。
イラスト制作のみに限らず、
鉛筆はピンピンに尖らせて使って下さい!!
(※ 上の画像参照 (笑)

どんなメーカーの鉛筆でも構いませんし、カッターナイフ、
鉛筆削り器のどちらを使用しても構いませんから、
とにかく ピンピンに尖らせてから使用して下さい。
きちんと先を削る事により、歯切れの良いデッサン、絵が描ける様になります✏️✨

 

消しゴム色々

 

消しゴムもご紹介致しますね。

私が基本的に使用するものは、
文字消し用のごく普通のプラスチック消しゴムと、ペンシル型の消しゴムのみです。
練り消しゴムは紙肌を汚して後の描写を困難にさせてしまう為、私は使用致しません。

もし、鉛筆描写で 上手く鉛筆の色を重ねられない方が
居られましたら、ご自身が練り消しゴムを使っていないか
確認をしてみられて下さい。

 

用紙色々2

 

そして、使用する紙を幾つか取り上げます。

これらの違いは、紙の色目と、紙肌の凹凸の大小です。
純白色から生成色まで色々有ります。
紙肌も、デコボコしたものからツルツルまで、色々有ります。

今回のイラスト制作には、ヴィファール(細目)を用いました。
この細目の画用紙は、紙肌の凹凸が無く滑らかで、ケント紙と同じく表面がツルツルしています。

表面がツルツルしている紙は、鉛筆の粒子が定着しにくい為、
描写の際の扱いが 少し難しいです。
初心者の方には、先ずは、ごく普通の画用紙等、
色が良く乗る 表面に小さな凹凸の有る紙のご使用をお奨め致します。

 

巳子 講師 鉛筆画 イラスト

 

主線(キャラクターの輪郭線)には 4Bを用いました。
作品中の1番薄い色の部分(口紅、顎下の影等)の表現には、6Hを使用しています。

各鉛筆の濃淡の目安は、次の画像をご参照下さい。

 

デッサン鉛筆の濃淡

 

これらは、単色使いによる濃淡です。

私のイラスト制作では、
HB2B3H等、複数の濃さの鉛筆を重ねています
複数の色を重ねる事によって、豊かな色彩表現が可能になります。

 

巳子 講師 鉛筆画 イラスト

 

鉛筆で描いた上を指や布で擦る事は、一切致しておりません。
デッサンをする際と同様に、尖った鉛筆の先を使い
細い線を幾重にも重ねて描き、各色を作っています。

パステル画の様に、
擦って色を伸ばしてしまえば簡単で、作業が楽が出来ます。
しかし、それをしてしまうと技術は磨かれませんから、
最後まで頑張って 線描で描いていきます💪✨

 

巳子 講師 鉛筆画 イラスト

 

リボン🎀、蛇の尻尾の光った艶の表現(白色)は、
最後に消しゴムで シュッと一撫でして、光を描きました

 

巳子 講師 鉛筆画 イラスト

 

 

描写のご解説は、以上でございます(^-^)/-

 

今回は ちょっと変化球のレッスンでございましたが、
如何でしたでしょうか(#^_^#)

伝統は伝統として重んじ、そこに新しい風も取り入れる事が
出来たなら、よりお勉強が楽しくなると思います。

ご紹介させて頂きましたイラストは、女の子キャラクターで
所謂『萌えキャラ(?)』でしたが、この系統に囚われる事無く、
自由な発想でご自身のイラストを描いてみられて下さいね。
好きな漫画のキャラクターを模写しても良いですし、
好きな動物をキャラクター化して描いても楽しいですね(*´-`)

 

次回は、受験生さんのご参考になる様な
アカデミックなデッサンに 再び戻りたいと思います(笑)

 

最後までご覧下さいまして、有難うございます(#^.^#)

 

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